産総研の自動運転 遠隔監視システムを見学

23年11月11日(土)開催の産総研(産業技術総合研究所)の一般公開で、自動運転レベル4の遠隔監視システムを見学。
3つのブースで研究者から説明を頂いた。

①MaaS(Mobility as a Service)への取り組み内容
MaaSを使うとユーザーのデータ(どのような人がどのように普段町の中を移動しているのか)が取得可→
データを活用し、統計的な行動モデルを算出→
研究し得られた知識を活用

・他の移動手段との重ね合わせによる効率化(福祉車両の活用など)
・異業種との連携
・MaaSアプリによる交通チケット+広告とクーポン
企業・地域の取組紹介 | SmartMobility Challenge

②遠隔監視システム(写真撮影NG)
9台のモニターを使用(デモはバス1台分の映像だったが、実際には複数台を1人が監視する予定)
・車両内で急病が原因で乗客が倒れたら、アラートが画面上に表示され、運行しているバスのシステムにも通知される
(バスの速度と体の動きの情報を合わせてシステムが見て、揺れで倒れた場合と区別する)
・他に乗客がいない場合の自動運転バスの場合は怖くて乗りたくない 等の乗客の心情を考慮し、
緊急時にバスとしてどのような対応を取ればよいか、等どうしたら安心して自動運転バスに乗車して
もらえるかを研究
・バスと遠隔操作システムは何km離れてもokかは、まだ自動運転業界でも結論は出ていないであろう
・遠隔操作システムでは国内3キャリア(ドコモ/ソフトバンク/KDDI)を使用し、リアルタイムで一番電波が強い
キャリアを採用するシステム
・現場措置業務実施者(自動運転中の問題発生時に車両に駆けつける人)はセコムやアルソックと
提携するのではないか

③自動運転バス内でVRでの乗客体験
緊急時に対してどのようなボタンが必要か(緊急停止、遠隔監視者への通報など)、
通常運行時、緊急時にバス内のDisplayにどのような表示が必要か 等、乗客に受け入れられる
システムを研究。

自動運転は技術がどんどん進化しているが、乗客が安心して乗車してもらうために
どのようなシステムにすべきかを研究されており、新鮮だった。
自動運転社会実装を推進するために、このような研究がされているのも目にすることができ
非常に勉強になり、自らの活動の糧にもなった。